2020年10月20日、世界的なオンデマンドストリーミングサービスとして知られるNetflixは、2020年のユーザー数が6,000万人を超えたと発表しました。この数字は、昨年の同時期に比べて4,000万人以上も増加しています。
新型コロナウイルスのパンデミックによって、多くの人々が家にいる時間が増えたことがNetflixの利用者数増加につながったと、同社は発表しています。世界中の多くの国で外出制限が課せられ、人々は自宅で過ごす時間が長くなったため、映画やドラマなどのエンターテイメントを楽しむ手段として、Netflixが選ばれたというわけです。
Netflixの最も人気のあるコンテンツは、パンデミックの流行前から人気があったものもありますが、自宅にいる時間が増えたことで、新たなコンテンツも人気を博しました。例えば、「トレンド」に沿った作品としては、日本では「騎士竜戦隊リュウソウジャー」や「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」が多くの注目を集めました。また、「トゥルークライム」などの実際にあった事件を描いたドキュメンタリーや、「タイガーキングダム」などのドラマも人気を呼びました。
Netflixは、オリジナルコンテンツの増加にも力を入れています。昨年に引き続き、2020年にも多数のオリジナルコンテンツが制作されました。例えば、「マネープール」や「犬ぞりを駆ける」などの映画、そして「ストレンジャーシングス」や「ユー」などのドラマは、世界中で高い評価を得ています。Netflixは、今後も世界中の視聴者に向けて、さまざまなコンテンツを提供する予定です。
Netflixのユーザー数増加に伴い、同社の株価の推移も注目されています。2020年に入ってから、Netflixの株価は着実に上昇し、10月20日現在では、1株あたり565ドル程度の価値があります。株主にとっては、Netflixが今後も成長していくことが期待されており、注目されています。
一方で、Netflixが抱える課題もあります。例えば、コンテンツの増加に対応するためのコストが高騰していることや、競合するオンデマンドストリーミングサービスが増えていることなどです。同社は、2020年の最初に、価格を引き上げたことがあり、これがいくつかのユーザーによる解約につながったと報じられています。Netflixは、今後も同社が提供するコンテンツの質を維持しつつ、価格戦略を見直す必要があるかもしれません。
2020年のユーザー数6,000万人突破は、Netflixにとって大きな節目となりました。パンデミックの影響が長引く中、自宅で過ごす時間が増え、Netflixを選ぶ人々も増加しています。Netflixは、今後も多様なコンテンツを提供し、世界中の人々に愛されるストリーミングサービスであり続けることを目指していくでしょう。