アーテ [RJ01524894][メガネ4]

アーテの自慢話です。

作品の内容

作品の説明

アーテ

「アーテ」

・登場人物

シカガミ:女神

アーテ:女

ウリクセース:アカイオイ軍兵士

ラーオコオーン:イーリオス大将

・概要

アカイオイ軍のイーリオス砦を攻略中。

砦は堅固であり、アカイオイ軍の疲労は頂点に達する。

司令官は神の加護を期待し、祭事を行う。

祭事のスキを突き、イーリオス軍が攻撃する。

アカイオイ軍は敗走。

イーリオス軍は供物を砦内へ持ち込む。

供物から一人の少女が現れる。

少女を凌○するラーオコオーン。

それを見つめるイーリオス兵士たち。

少女の名前はアーテ。

彼女の回想談である。

・本文

堅固な砦に対し、時間ばかり過ぎていった。一日一日と兵は消耗し、食料樽が空になる。すでに、空っぽの樽は兵馬の数より多い。

「司令官」

乱暴に幕舎に入ってきた将軍を叱り飛ばす気力は、既にない。

「どうだった?」

すっかりと老け込んだ司令官は、床几に腰を下ろした。肩は落ち、肌色はくすみ、髭は白く、表情は弱弱しくなった。半年前とはまるで別人である。イーリオス砦攻略で浪費した、時間、将軍、兵員、食料を考えれば、これほどの変貌も納得できる。

作品の詳細情報